08 射撃指揮所跡
内灘砂丘に設置されていたアメリカ軍砲弾試射場内のキャンプ入口付近にあり、試射を指揮するための施設。内灘砂丘の砲弾試射場は1953(昭和28)年にアメリカ軍によって設置され、当時戦争が勃発していた朝鮮半島向けの砲弾を試射していた。射撃指揮所のあったキャンプには他にも弾薬庫、兵舎などの中枢施設が置かれていた。
砲弾試射場設置による内灘砂丘の接収をめぐっては、1952(昭和27)年~1953(昭和28)年に周辺住民らによる激しい反対運動がおこなわれ、キャンプ場でも多くの住民らが座り込みを行った。この反対運動は「内灘闘争」と呼ばれ、次第に全国から注目を集めることとなった。1957(昭和32)年に砲弾試射場が閉鎖されて以降、多くの施設は解体処分されたため、射撃指揮所跡は当時の様子を知ることが出来る貴重な建造物である。
指定年月日:2015(平成27)年5月28日
所在地
住所
千鳥台5丁目80番地先
交通アクセス
JR金沢駅→北鉄浅野川線:約17分→内灘駅→徒歩:約15分
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